金利上昇で下落する米銀株 市岡繁男
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JPモルガン銀行のダイモンCEOは、自身が保有する同社株の12%、100万株を売却するという。氏は先日、「世界はこの数十年で最も危険な時期にある」と述べており、金利上昇による悪影響が顕在化すると考えているのだろう。
通常、金利上昇は利ざやが拡大するので銀行株にとって好材料だ。事実、長らく下落していた邦銀株は、最近の金利上昇で息を吹き返した(図1)。だが米国では状況が異なり、2022年3月に米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを開始して以来、米銀株は下落基調が続く。つまり米銀にとっ…
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週刊エコノミスト
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