国際・政治ワールドウオッチ

日本旅館がインドから人材受け入れ加速へ 登別で2人が実習中 榎田真奈

宿泊分野の技能測定試験についての説明会=10月19日 NNA撮影
宿泊分野の技能測定試験についての説明会=10月19日 NNA撮影

 日本に向かう宿泊分野の技能実習生2人が10月、インドの首都ニューデリーの空港を飛び立った。インドからの宿泊分野での派遣は極めて珍しい。北海道の登別温泉の旅館で働き実践的な業務を学ぶ。

 技能実習生2人はどちらもインド北東部出身。担当した送り出し機関は「食習慣が日本と近いため、入国後も素早く日本の文化に順応できる」と期待を寄せる。

 2人が業務を学ぶ北海道の旅館では、技能実習生の受け入れは今回が初めて。現地の視察で感じた学生の能力の高さなどが決め手になった。9割の施設が人手不足を実感していると回答した調査結果があるなど、日本の宿泊業は人材難が深刻だ。地方の大型施設は「海外から採用するしかない」状況にある。一方、インドは2023年に人口が世界最多になり雇用不足が指摘される。

残り216文字(全文554文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事