中東紛争で揺れるコロンビア大学 冷泉彰彦
有料記事
米国の各大学ではイスラエル派、パレスチナ派分かれての示威行動が激化している。特に、ニューヨーク州ではコロンビア大学が揺れている。リベラルの気風が強く、ガザ地区での人道危機に反発した学生たちの動きが目立つ。例えば、教員であるヒラリー・クリントン元米国務長官はイスラエル支持を明確にしており、彼女の授業で多くのパレスチナ支持派が抗議の声とともに退席するという事件が起きた。
大学側は暴力事件が起きぬよう、警備体制に細心の注意を払っている。一方で、言葉による戦いもエスカレートしてきた。これには言論の自由と学問の自由を守るとしつつ、度を越した表現に対しては厳しい姿勢を取ってきている。
残り244文字(全文534文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める