米国金利は下がるどころか中東要因でまだ上がる 市岡繁男
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2024年、米国金利は低下するとの予測が大勢を占める。だが、筆者の見方は異なる。米政府の債務は急増しており(図1)、連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ圧力に対抗せざるを得ないからだ。「バイデン政権の支出は持続不可能」というパウエル議長の政府批判発言はFRBの総意だろう。
政府債務急増の一因はウクライナへの援助である。古来、戦争は最大級のインフレ要因であり、FRBがウクライナ戦争の直後から利上げを開始したのは偶然ではない。逆にいえば、戦争が終わればインフレ圧力は弱まり、金利も低下する。2…
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週刊エコノミスト
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