週刊エコノミスト Online書評

『渋沢イズムでニッポン元気復活!』 三橋規宏著 海象社 1980円

『渋沢イズムでニッポン元気復活!』 三橋規宏著 海象社 1980円

 今年7月に新1万円札の顔となる「日本資本主義の父」渋沢栄一。本書は渋沢の数々の偉業を紹介するだけでなく、著書『論語と算盤(そろばん)』に凝縮される「渋沢イズム」の本質を解き明かす。道徳と経済の両立を守り抜くのがその基本だ。渋沢が批判する「道徳なき拝金主義」を地で行く米国は空前の富を築いたが、貧富の極大化は分断を招いた。株価が史上最高値を更新した日本は米国の二の舞いを踏むのか。日本的経営の強みを再考するための格好のテキストでもある。(I)


週刊エコノミスト2024年3月19・26日合併号掲載

『渋沢イズムでニッポン元気復活!』 三橋規宏著 海象社 1980円

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