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ニューヨーク市が不法移民の受け入れコスト減狙いプリペイド式カード配布へ 橋本孝

昨夏には不法移民の早期のå就労にも力を入れていたが、なかなか問題は解決しない(Bloomberg)
昨夏には不法移民の早期のå就労にも力を入れていたが、なかなか問題は解決しない(Bloomberg)

 アダムズ市長は近々、ニューヨーク市のホテルに収容している不法移民の家族にプリペイド式のカードの配布を開始する。まずは、短期ホテルに滞在中の500家族に配布し、ホテルで提供されている食事サービスをこれに置き換えるという。商店、食料品店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアで、食料とベビー用品のみに使用できる。

 移民は1人当たり1日に約13ドル(1950円)分を受け取る。市当局によれば、このプログラムの導入により、月額60万ドル(9000万円)、年間720万ドル(10億8000万円)の節約になるという。うまくいけばホテルに滞在中の全ての不法移民に配布拡大し、移民対策コストを削減したい意向だ。

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