国際・政治闘論席

次の大戦争は世界が滅亡する恐れがないからこそ恐ろしい 片山杜秀

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

片山杜秀の闘論席

 第三次世界大戦が迫っているのかもしれない。ウクライナとイスラエルでは事実上の戦争が続いている。台湾海峡の緊張状態も戦争にまで高まるとの観測がしきりだ。いずれも局地戦争で済むとは限らない。ウクライナの戦いはロシア対NATO(北大西洋条約機構)の性質を有し、イスラエルの戦いは中東全体に展開する危険を多分に有し、台湾問題はアジア・太平洋に全面展開しかねない。

 だが、どの戦争の拡大の可能性も、冷戦時代の人類滅亡戦争のイメージとは、幾らか次元を異にしているだろう。

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