新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online グラフの声を聞く

株高はハイパーインフレの前触れか 市岡繁男

 米国株が底値をつけた昨年9月末以降、日本株は約6割も上昇した。ただ、今の株価高騰は世界的現象であり、イタリアなど日本以上に上昇している国もある(図1)。

 だが、なぜこれほど株価が高騰しているのか、腑(ふ)に落ちる説明がない。政府支出の拡大で潤う米国株はともかく、日本や欧州各国では国内総生産(GDP)や鉱工業生産が低迷している。それも欧米の中央銀行が金融引き締めを継続する中で、株価は最高値を更新しているのだ。つまり今の株高は、景気好調や金融緩和といった従来の常識とは異なる局面で起きている。

 このため株価の先行きに弱気な人も多く、空売りポジションがたまりやすい。そこに謎の投機筋が大口の買いを入れてショートカバーを誘発する、踏み上げ相場が続いてきた。だが、その資金は一体どこから来ているのか。筆者は、日銀の総資産増加→流動性供給と米国株が連動していることにヒントがあるように思うが、確証はない。

残り219文字(全文618文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事