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キャッシュレス時代にカナダが新硬貨 斎藤健史

新しい1カナダ・ドルと2カナダ・ドル(右から)(筆者撮影)
新しい1カナダ・ドルと2カナダ・ドル(右から)(筆者撮影)

 カナダ・ドルの新しい硬貨が、2023年末から流通し始めた。とはいえ、カナダでも現金を使わないキャッシュレス化が広がっており、約半年が経過しても新硬貨を手にする機会はめったにない。

 カナダ・ドル硬貨は1、2ドルと、5、10、25、50セントの6種類ある(1セント硬貨は12年廃止)。これら全てに元首であるカナダ国王(英国女王エリザベス2世)の肖像が刻印されていたが、チャールズ3世の即位(22年)に伴ってデザインが一新された。

 ただ、キャッシュレス化で硬貨の出番は一気に減っている。ほとんどの小売店がカード決済に対応しているほか、個人同士のお金のやり取りも、インターネットで振り込みができる「eトランスファー」というシステムが利用される。自動販売機や電車の切符の販売機もカードで購入でき、むしろ現金が使えない自動販売機が多い。

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