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ブラジルでも破綻しつつあるEV化 美代賢志

サンパウロ市内のガソリンスタンド。緑色の目印のノズルからエタノール燃料を給油する(筆者撮影)
サンパウロ市内のガソリンスタンド。緑色の目印のノズルからエタノール燃料を給油する(筆者撮影)

 世界的に電気自動車(EV)の普及が広がる中、ブラジルではEV化を進めてきた欧米自動車各社の戦略が破綻しつつある。一方、「フレックス燃料ハイブリッド車(HV)」という独自の自動車技術へシフトする流れがはっきりしてきた。

 フレックスHVはトヨタ自動車が先駆けて開発・実用化した技術で、同じ燃料タンクにエタノールとガソリンの両方を自由な割合で混ぜて使える利点がある。トヨタは3月、ブラジルでの生産能力拡大に向け、2030年までに110億レアル(約3300億円…

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