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インド北西部のグジャラート州は観光資源の宝庫 古川毅彦

カッチ湿原で記念撮影する観光客=2024年2月12日(JETRO撮影)
カッチ湿原で記念撮影する観光客=2024年2月12日(JETRO撮影)

 インド政府は戦略的な半導体製造など先端産業誘致を推進する一方、観光産業にも着目し連邦予算などに反映している。G20(主要20カ国・地域)議長国を務めた2023年度は「ビジット・インディア」を掲げた。

 観光産業は裾野が広く、就業人口やGDP(国内総生産)への貢献度が大きい。政府はアドベンチャー、医療、環境、MICE(国際会議や展示会)などの分野への投資を呼びかけ、施設、交通インフラ、女性雇用への波及効果に期待している。

 筆者が駐在したグジャラート州は、唯一無二の観光資源の宝庫だ。アーメダバード旧市街や階段井戸ラニ・キバブは世界遺産。世界一高い「統一の像」もある。ギル国立公園には、アジアで唯一野生のライオンが生息する。中でも「カッチ湿原」は最強のキラーコンテンツだろう。乾季に干上がり、地平線まで見渡す限りの塩の平原が出現する。

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