コンサートも開催されない静かなドイツの聖金曜日 柿添紘光
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ドイツの祝日には、キリスト教由来のものが多い。そのなかでも注目は「聖金曜日」だ。イエス・キリストが刑に処された日でキリスト教徒からは特別に大事にされている日だ。処刑から3日で復活したことから、続く日曜日、月曜日に復活を祝う。「イースター」として知られており、金曜日から月曜日まで祝日となる。
聖金曜日は静かに過ごすものとされ、筆者の住むノルトライン・ヴェストファーレン州ではディスコやダンスクラブが営業停止となり、コンサートも開催できない。
イースターは春分の日から計算し日程を決めるため毎年、日程が異なる。今年は3月29日だった。筆者の住む地域はもともと拡声器を使った宣伝などが少ないエリアだが、この日は物静かで、車の走行音が際立っていた。今は無宗教の人、キリスト教徒ではない人も増えてきたため、「春休み」として旅行に出かける方も多くいる。それでも、それぞれの都市や村には立派な教会があり、宗教は今なお人々の生活に大きな影響を与えていると…
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週刊エコノミスト
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