新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

コンサートも開催されない静かなドイツの聖金曜日 柿添紘光

教会ではミサが行われ、街なかは普段より物静かだった(筆者撮影)
教会ではミサが行われ、街なかは普段より物静かだった(筆者撮影)

 ドイツの祝日には、キリスト教由来のものが多い。そのなかでも注目は「聖金曜日」だ。イエス・キリストが刑に処された日でキリスト教徒からは特別に大事にされている日だ。処刑から3日で復活したことから、続く日曜日、月曜日に復活を祝う。「イースター」として知られており、金曜日から月曜日まで祝日となる。

 聖金曜日は静かに過ごすものとされ、筆者の住むノルトライン・ヴェストファーレン州ではディスコやダンスクラブが営業停止となり、コンサートも開催できない。

 イースターは春分の日から計算し日程を決めるため毎年、日程が異なる。今年は3月29日だった。筆者の住む地域はもともと拡声器を使った宣伝などが少ないエリアだが、この日は物静かで、車の走行音が際立っていた。今は無宗教の人、キリスト教徒ではない人も増えてきたため、「春休み」として旅行に出かける方も多くいる。それでも、それぞれの都市や村には立派な教会があり、宗教は今なお人々の生活に大きな影響を与えていると…

残り151文字(全文572文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事