豪州で新エネ車のシェア伸びるも売れ筋は大型ガソリン車 守屋太郎
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4月の豪新車販売台数は9万7202台と同月の最高記録を更新した。月間記録を塗り替えるのは過去1年で10回目。景気減速にもかかわらず、車載半導体不足からの反動増が長期化している。
動力源別のシェアは、ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車が合計18.3%と前年同月比10.8ポイント上昇。電気自動車(EV)は6.4%で1.6ポイント下落と陰りが見えるが、ハイブリッドとEVを合わせた「新エネルギー車」は24.7%まで拡大した。
ただ、環境負荷の高い大型車も飛ぶように売れている。車体の種類別シェアはスポーツタイプ多目的車(SUV)が55.7%、ピックアップトラックが主体の「小型商用車」が22.0%と合計で8割近くに達した一方、乗用車は約2割と全然売れない。車名別シェアを見ても、ピックアップトラックが上位5車のうち4車を占めた。小型商用車とは名ばかりで、いずれも全長5.3メートル、車重2.2トンといった巨体だ。走りは快適で…
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週刊エコノミスト
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