新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 闘論席

二度あることは三度ある“頃合い”? 片山杜秀

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

片山杜秀の闘論席

 国際連盟。1920年に誕生した。第一次世界大戦後の世界に平和を持続させるための世界的大組織である。

 設立の基本理念を提唱したのは米国のウィルソン大統領。しかし米国はヨーロッパへの不干渉を謳(うた)ってきた国。モンロー主義という。それなのにウィルソン大統領は米国を第一次世界大戦に参加させ、さらに国際連盟を主導したがっている。議会が反対し、米国の国際連盟入りは成らなかった。

 こうして最初からやや弱体だった国際連盟は、29年からの世界大恐慌で大国間の利害調整が困難になると、たちまち機能不全に陥っていった。常任理事国の日本が満州国の問題で脱退。ドイツは軍縮を嫌がって脱退。イタリアはエチオピアと、ソ連はフィンランドと戦争を始めて脱退。辞められては何を決議しても始まらない。第二次世界大戦になだれ込んだ。

残り425文字(全文784文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

11月26日号

データセンター、半導体、脱炭素 電力インフラ大投資18 ルポ “データセンター銀座”千葉・印西 「発熱し続ける巨大な箱」林立■中西拓司21 インタビュー 江崎浩 東京大学大学院情報理工学系研究科教授、日本データセンター協会副理事長 データセンターの電源確保「北海道、九州への分散のため地産地消の再エネ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事