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マンハッタンの渋滞税がドタキャンになった理由 冷泉彰彦

渋滞税は1950年前後から構想があり、2007年以降は何度も導入の動きがあった(Bloomberg)
渋滞税は1950年前後から構想があり、2007年以降は何度も導入の動きがあった(Bloomberg)

 6月30日から開始予定だったニューヨーク市マンハッタン区の渋滞税について、ホークル知事は6月5日に突如、無期限延期を宣言した。

 61丁目以南に乗り入れた場合、自家用車は1日に15ドル(約2360円)、タクシーは1回につき1.25ドル(約200円)が徴収される仕組み。見込み税収の年間150億ドル(約2兆3550億円)は、地下鉄やバスなど公共交通機関の改良に使われる予定だった。つまり、特にマンハッタン島南部で慢性的な渋滞の原因である自家用車を減らし…

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