3年目に入る「劇場でしか味わえない魔法」 劇場周辺も魔法の世界に 濱田元子
有料記事
舞台 TBS・ホリプロ「ハリー・ポッターと呪いの子」
全世界で累計6億部を超えるというJ・K・ローリングによる全7作の小説『ハリー・ポッター』シリーズ。そこから大ヒット映画シリーズが生まれ、ゲーム、テーマパークなどマルチメディアに展開され、いまなお世界に熱狂的なファンを持つ。
そこに新たに加わったコンテンツが「舞台」だ。「ハリー・ポッターと呪いの子」は2016年に英ロンドンで初演。米ニューヨークやオーストラリア、カナダなどでも上演され、数々の演劇賞に輝いた。映画とはまた違う、驚きの魔法の世界が体感できる舞台が東京・赤坂でロングラン上演されている。
日本オリジナルキャストによる舞台は幕開きから7月で3年目。8月には総観客数が100万人を突破する見込みだ。
シリーズの小説1作目「ハリー・ポッターと賢者の石」が発表されたのは1997年。主人公は幼いころに両親を殺された魔法使いの少年ハリーだ。ホグワーツ魔法魔術学校に入学し、友人のロン、ハーマイオニーらと共に宿敵ヴォルデモートと対決していく中で、成長していくさまが描かれる。
舞台版は原作者のローリング自ら、演出家のジョン・ティファニー、脚本家のジャック・ソーンと共に創作した舞台オリジナルバージョンだ。第7作「ハリー・ポッターと死の秘宝」でハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後。魔法省で働き、3人の子どもの父親となったハリーと、ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスとの相克を軸に描かれる冒険物語は、ヒューマンドラマとしても見応えがある。
見どころは何といっても、コンピューターグラフィックス(CG)などを使わず、照…
残り576文字(全文1276文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める