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インドが五輪招致へ向けクリケット以外の競技を振興 矢澤国明

満員の観客が観戦するクリケットの試合=デリー市内で(筆者撮影)
満員の観客が観戦するクリケットの試合=デリー市内で(筆者撮影)

 世界最大の人口を誇るインドだが、スポーツではクリケット以外で国際的な成果が目立っていない。国内で競技人口が1億5000万人以上、ファンが9億人以上とされるクリケットの圧倒的な人気が要因の一つといわれる。クリケットに収益や投資が集中して他のスポーツへの支援が相対的に少なくなり、才能あるアスリートが十分なトレーニングを受けられない。

 しかし、インドは2036年のオリンピック招致を表明しており、今後はさまざまな競技の振興やインフラ整備が期待される。現に、スポーツ職種(陸上・水泳)の海外協力隊が派遣されているオディシャ州では、企業の支援も受け、最先端のトレーニング設備を備えたスポーツ科学センターや大規模スタジアムを整備したり、海外からトップコーチを招へいするなど、州を挙げて多様な競技の振興に取り組んでいる。

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