エジプトの観光客数が過去最高に 外貨収入に期待 小澤弘樹
有料記事
ガザ紛争で周辺地域の緊張が高まる一方、エジプトの観光が好調だ。観光・考古省の発表によると2024年上半期の観光客数は約707万人と過去最高を記録、観光収入は約66億ドルに達した。ガザ紛争の影響でスエズ運河の通行収入が今年に入り前年同期比50%以上減少する中、外貨収入の柱として観光業への期待は大きい。
政府は28年までに観光客数3000万人達成を掲げており、大規模都市開発が観光客数増加のドライバーだ。2月、UAE(アラブ首長国連邦)政府系ファンドのADQはエジプト北西部・地中海沿岸のラス・アルヘクマ地区の開発権を240億ドルで取得。この開発は経済特区や金融特区の設立に加えリゾート開発も含む。さらにエジプト政府とエジプトのTMG社は、210億ドルを投じる北部沿岸での「SouthMED(南地中海)…
残り212文字(全文563文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める