マーケット・金融 グラフの声を聞く

金利上昇と株安で地価バブル崩壊も 市岡繁男

 日銀は先の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げると同時に、毎月の国債購入額を段階的に減額すると決めた。その結果、日銀の国債保有額は7〜8%減少するという。政府が国債発行を減額するとは思えないので、長期金利も上がるだろう。既に日銀の購入対象外である30年国債の利回りは、この1年半で約1%ポイントも上昇している。

 注目は、超低金利時代に急増した民間債務がどうなるかだ。日銀の資金循環統計によると、民間企業の「借り入れ+債務証券」残高は2012年度からの12年間で約5割も増加。マイナス金利が導入された16年以降の増加ピッチは際立つ(図1)。

残り340文字(全文619文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

9月24日・10月1日合併号

NISAの見直し術14 長期・分散・積み立てが原則 「金融リテラシー」を高めよう■荒木涼子16 強気 「植田ショック」から始まる大相場 日経平均は年末4万5000円へ■武者陵司18 大恐慌も 世界経済はバブルの最終局面へ  実体経済”に投資せよ■澤上篤人20 中長期目線 「金利ある世界」で潮目変化  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事