金利上昇と株安で地価バブル崩壊も 市岡繁男
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日銀は先の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げると同時に、毎月の国債購入額を段階的に減額すると決めた。その結果、日銀の国債保有額は7〜8%減少するという。政府が国債発行を減額するとは思えないので、長期金利も上がるだろう。既に日銀の購入対象外である30年国債の利回りは、この1年半で約1%ポイントも上昇している。
注目は、超低金利時代に急増した民間債務がどうなるかだ。日銀の資金循環統計によると、民間企業の「借り入れ+債務証券」残高は2012年度からの12年間で約5割も増加。マイナス金利が導入された16年以降の増加ピッチは際立つ(図1)。
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週刊エコノミスト
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