教養・歴史 著者に聞く

個人を追いつめる能力幻想から組織開発で生きやすい社会へ

『働くということ 「能力主義」を超えて』

著者 勅使川原真衣さん(組織開発専門家)

てしがわら・まい 1982年生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。2020年から乳がん闘病をしながら活動中。著書に『「能力」の生きづらさをほぐす』『職場で傷つく』など。

 あの人は仕事ができるけど、こちらはできない。私たちはそんな評価を当たり前のように口にする社会に生きている。仕事ができないのは能力が備わっていないか、あるいは努力が足りないからで、いずれにせよそれは個人に起因すると考えられている。そんな、多くの人が疑ってもいない現状に対し、ほんとうにそうなのか?と問いかけるのが本書だ。

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