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台湾で電動バイク失速 内燃車回帰の流れ 井上雄介

ゴゴロの車体と電池交換施設。日本でも台湾の観光客が多い石垣島で事業を展開している (Taidgh Barron/ZUMA Press Wire/共同)
ゴゴロの車体と電池交換施設。日本でも台湾の観光客が多い石垣島で事業を展開している (Taidgh Barron/ZUMA Press Wire/共同)

 原付きバイクの普及率が世界一とされる台湾で、電動バイクが失速している。交通当局によると、電動バイクで77%のシェアを誇る新興企業「Gogoro(ゴゴロ)」(本社・桃園市)の2023年の販売台数は約5万6693台で、新型コロナ前の14万5678台(19年)から6割減った。

 といっても「バイク離れ」が進んでいるわけではない。二輪車全体の23年の販売台数は前年比18.7%増の約87万台。そのうち、電動バイクは7万9584台でシェアはわずか9%だ。1…

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