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ダッカ名物“交通渋滞”も戻って活気ある「バングラデシュ2.0」 安藤裕二

ダッカ市内の渋滞の様子=2024年9月 (筆者撮影)
ダッカ市内の渋滞の様子=2024年9月 (筆者撮影)

 8月5日、世界に衝撃的な映像が流れた。学生デモに端を発し全国化した抗議運動によって、15年あまり政権を握ったハシナ首相が隣国インドへ逃亡し、首相公邸は不満が爆発した民衆に占拠された。まもなくノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士率いる暫定政権が発足した。独裁から解放されたことを「バングラデシュ2.0」(第二の独立)と称する。

 歴史的な首相退陣の後、現地は平常化した。ダッカ名物である交通渋滞は以前にも増して街を活気づける。中央銀行新総裁は著名なエコノミストで、傷ついたマクロ経済と銀行セクターの改革を行うべく、着実な金融政策に打って出る。

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