米国で起きた利下げ後の金利上昇が意味するもの 市岡繁男
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9月18日に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、翌日物金利(FFレート)の引き下げを行うと同時に、2025年末のFFレート予測値を3.4%と発表した。経済が同委員会の予測通りに推移するなら、向こう15カ月間で累計200ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される。だが金融市場はその予測を真に受けていない。
まず株価だが、FOMC発表の前日から10月7日にかけて、米ナスダック総合指数は3.1%上昇したが、米ダウ工業株指数は1.1%の上昇にとどまる。小型株主体で金利低下の恩恵が大きいはずのラッセル2000は0.5%のマイナスだ。
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