ニューヨーク市長起訴で市政界騒がしく 冷泉彰彦
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ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長(民主)が連邦法違反で起訴され、かなり厳しい局面に立たされている。容疑は収賄とこれに関連した詐欺など5件。具体的にはトルコ政府および在ニューヨークのトルコ外交官との癒着である。トルコ総領事館の建物の火災予防検査を省略するなど便宜を図った見返りに、イスタンブールへの豪華な旅行をプレゼントされたなどとされる。政治家が外国勢力と癒着していることが事実なら重罪だ。
市長は容疑を全面的に否認、法廷で闘うとしているが、その前に市の倫理委員会によって失職に追い込まれる可能性もある。市長は、これとは別に1993年に発生したとされる強制わいせつ事件の告発も受けている。市長とその周辺は、テキサスなどから難民申請者を送り込まれても拒まずに巨額の市予算を使って収容し、批判を受けると連邦政府に支援を求めた経緯が背景にあるとしている。つまり選挙対策として、ホワイトハウス周辺は…
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週刊エコノミスト
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