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ロンドン―バーミンガム間の高速鉄道計画が政府直轄に 酒井元実

HS2用車両受注では、日立が大きく貢献している(完成予想CG)(日立製作所提供)
HS2用車両受注では、日立が大きく貢献している(完成予想CG)(日立製作所提供)

 高速鉄道プロジェクトHS2(ハイスピード2)が建設コストの膨張を受け、政府が直接管理する体制へと移行することとなった。これまでは運輸省の監督の下で比較的独立した「公社」であるHS2リミテッドがプロジェクトを主導してきたが、支出が当初予算の327億ポンド(約6兆4700億円)から、最終的には2倍以上の670億ポンドまで膨らむとの予想もあり、ついに政府が腰を上げたといってよいだろう。

 HS2は最高時速360キロで走行する計画。プロジェクトで敷設時期に応じて、ロンドンとバーミンガムを結ぶ区間を第1期、その後に北へと延伸しマンチェスター、リーズなどの主要都市を結ぶ区間を第2期と設定した。ところがスナク前首相が率いた保守党政権は第2期区間の建設をコスト増から断念する決定を行った。

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