時の為政者が利用してきた中国の“孔子”ブランドを米人作家がルポ 加藤徹
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マイケル・シューマン著、漆嶋稔訳『孔子復活 東アジアの経済成長と儒教』(日経BP、3300円)は、東アジアにおける孔子の影響力の変遷史を丹念に追い、今日の中国の問題と今後を論じたスリリングなルポルタージュだ。著者は米国の作家・ジャーナリスト。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙と『タイム』紙の元アジア特派員で、ソウルや北京などで25年以上もの取材歴を持つ。
著者は欧米人として断言する。「ここ数十年で東アジアの現代化は急速に進んできたが、時代を超越した孔子の理想を理解して取り組まない限り、中国人、韓国人、日本人との意思疎通はやはり至難の業だ」
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