安くておいしいアパラチアのリンゴ トランプ2.0で値上がり懸念 嶋田恵一
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ワシントンDCは緑が多く、近隣の住宅地には森が広がり、自然を身近に感じることができる。秋になると街路や住宅地周辺の木々は紅葉で色とりどりになる。ワシントン近郊で紅葉を楽しむとすると、バージニア州シェナンドー国立公園が有名である。ワシントンから車で2時間弱、アパラチア山脈の尾根を走るスカイラインドライブから見える赤青黄色の山々の景色は絶景である。
日本で紅葉ドライブというと、栃木県の日光いろは坂が頭に浮かぶ。しかし、いろは坂がつづら折りの連続であるのに対して、スカイラインドライブは優雅に道をくねらせながら、山の尾根を縫うように走る。いろは坂は全長16キロメートル、スカイラインドライブは169キロメートル、景色のスケールも、実際の距離も10倍という感じである。
先日、スカイラインドライブに家族で出かけてみた。北の入り口から入り、最高標高地点のスカイランド・ロッジに立ち寄り、帰りはバージニア州のローカル道を走っていると、ワイナリーへの案内とともに、リンゴの販売所の看板が道々に立っているのが見えた。バージニア州からペンシルベニア州、ニューヨーク州に伸びるアパラチア山脈北部近隣は国内有数のリンゴの産地である。
看板を車窓から眺めながら、近所で週末に開かれるファーマーズマーケットにバージニア州のリンゴ農家がやってきて、おいしい地元のリンゴをお手ごろの値段(1個80〜90セント、約120〜135円)で販売していることを思い出した。米国のスーパーでも、ふじ、ピンクレディーなどのさまざまなリンゴが店頭に並ぶ。日本でもリンゴの代表品種として有名なふじは、国光とデリシャスを交配させたもので、国光は…
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週刊エコノミスト
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