締め切り迫る! 12月26日まで。新規会員は2カ月無料「年末とくとくキャンペーン」実施中!

国際・政治 ワシントンDC

安くておいしいアパラチアのリンゴ トランプ2.0で値上がり懸念 嶋田恵一

米国リンゴ産業は構造的な問題を抱えている Bloomberg
米国リンゴ産業は構造的な問題を抱えている Bloomberg

 ワシントンDCは緑が多く、近隣の住宅地には森が広がり、自然を身近に感じることができる。秋になると街路や住宅地周辺の木々は紅葉で色とりどりになる。ワシントン近郊で紅葉を楽しむとすると、バージニア州シェナンドー国立公園が有名である。ワシントンから車で2時間弱、アパラチア山脈の尾根を走るスカイラインドライブから見える赤青黄色の山々の景色は絶景である。

 日本で紅葉ドライブというと、栃木県の日光いろは坂が頭に浮かぶ。しかし、いろは坂がつづら折りの連続であるのに対して、スカイラインドライブは優雅に道をくねらせながら、山の尾根を縫うように走る。いろは坂は全長16キロメートル、スカイラインドライブは169キロメートル、景色のスケールも、実際の距離も10倍という感じである。

 先日、スカイラインドライブに家族で出かけてみた。北の入り口から入り、最高標高地点のスカイランド・ロッジに立ち寄り、帰りはバージニア州のローカル道を走っていると、ワイナリーへの案内とともに、リンゴの販売所の看板が道々に立っているのが見えた。バージニア州からペンシルベニア州、ニューヨーク州に伸びるアパラチア山脈北部近隣は国内有数のリンゴの産地である。

 看板を車窓から眺めながら、近所で週末に開かれるファーマーズマーケットにバージニア州のリンゴ農家がやってきて、おいしい地元のリンゴをお手ごろの値段(1個80〜90セント、約120〜135円)で販売していることを思い出した。米国のスーパーでも、ふじ、ピンクレディーなどのさまざまなリンゴが店頭に並ぶ。日本でもリンゴの代表品種として有名なふじは、国光とデリシャスを交配させたもので、国光は…

残り694文字(全文1394文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月31日・1月7日合併号

世界経済総予測202518 インタビュー 神田真人 次期アジア開発銀行総裁「法の支配に基づく国際秩序 多国間主義の堅持が重要な時代」22 米国財政 「決められる政治」の試練 低所得者負担の富裕層減税■安井明彦24 インタビュー 今井尚哉 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 元安倍内閣首相補佐官兼秘 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事