アプリで建設業の人手不足を解消 助太刀 我妻陽一社長
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500万人が働く建設業界は5次くらいまである重層下請け構造で、70を超える職種に細分化されている。室内のボード(間仕切り壁)一つをとっても、アルミニウムの柱の職人、ボードを扱う職人、クロスを張る職人と少なくとも3職種が関わる。しかも兼業がない。
僕は大手電気工事会社に勤務した後、独立して12年間、電気工事会社を経営した。最も困ったのが、人の手配も仕事も仲間からの紹介に頼る業界の構造だ。元受けが下請けを囲い込むため横のつながりがなく、職人は忙しい時は忙しいが、仕事がない時は暇になる。非常に効率の悪い業界だ。
僕が経営する電気工事会社の専務は携帯に200件くらい職人の連絡先を登録して、さらにそれぞれの職人の工事単価を記憶していた。これをアプリにして、効率化できないか。そんな思いで作ったのが「助太刀」だ。
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週刊エコノミスト
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