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N.Y. 爆発でアスベスト飛散 完全復旧見通し立たず=冷泉彰彦

 マンホールから上がる白い煙──ニューヨークの象徴とも言える全市へ供給する暖房サービスシステムの蒸気だ。1882年に始まったこのシステムは、近年は蒸気エネルギーを利用した冷房でも活用されている。このシステムで7月19日、爆発事故が発生し、大量の蒸気と共に、蒸気を供給する配管に使われていたアスベストが飛散した。

 事故が起きたのは、同市マンハッタン5番街。爆発した配管は1900年代初めから使われていたとみられる。暖房システムでは配管の保温が必要とされたため、開設当初から配管にアスベストを使用。その後アスベストの発がん性が指摘され、1980年代以降は禁止されるようになったが、交換されることなく使われ続けていたという。

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