WASHINGTON D.C. 子どものみの夏キャンプ 自立を促す一大産業=小林知代
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米国は、6月初旬から8月末にかけて3カ月近くの長い夏休みのまっただ中だ。親にとっては、子どもたちに何をさせるか、どう有意義に過ごさせるか、頭の痛い課題である。
解決策のひとつに、サマーキャンプがある。野球、バスケットボール、水泳などのスポーツ系、川下り、ロッククライミングなどのアウトドア系、アートやジャズバンドなどの芸術系、そして算数・数学、ライティングなどのお勉強系まで、実にメニューが豊富である。日帰り、お泊まり、1日のみから2カ月間泊まりっぱなしという長期滞在型まで、その数は1万2000種類もあると言われる。人気のキャンプはすぐに満員御礼になるので、1月にはその年の夏にどのキャンプに入れるかを決めなければならない。
サマーキャンプは、米国の一大産業となっており、市場調査会社によると年間38億ドル(約4100億円)規模で毎年2%弱の伸び率だという。小学生から高校生まで幅広い層を扱っており、近年は内容も高度化している。
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週刊エコノミスト
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