チャイナウオッチ 消費促進の鍵は若い女性 ソーシャルECで存在感=岸田英明
「経済発展に対する消費の基礎的な役割を強化させる」。習近平総書記(国家主席)は7月、北京で開かれた党内会議でこう語った。同会議では消費促進に関する文書が採択された。中国経済は足元で先行きの不透明感が増している。米中貿易摩擦による不安定化や、地方政府債務問題を背景とするインフラ投資の落ち込みによるもので、当局は安定成長維持に向け、個人消費重視の姿勢を強めている。
その個人消費の担い手として存在感を高めているのが20~30代の女性だ。中国で「80後(1980~89年生まれ)」「90後(90~99年生まれ)」と言われる世代に当たり、人口は約2億人。この世代の女性は高学歴化などにより所得が増えている。
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週刊エコノミスト
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