経済・企業ズバリ!地域金融

豊和銀行、販路開拓支援で大分の地域活性化に挑戦中=浪川攻 ズバリ!地域金融 第2回

「取引先が元気になるのが銀行の役割」(豊和銀行本店)
「取引先が元気になるのが銀行の役割」(豊和銀行本店)

 大分県の豊和銀行は経営再建のために公的資金が注入された地銀の一つだ。これを巡って、近年のエポックは2014年3月末の公的資金の入れ換え。根拠法の金融機能強化法には、金融システムの維持を主眼とした規制の厳しい旧法と、ニューマネーを投入しやすい新法がある。この地域経済活性化に主眼を置く新法へとくら替えし、豊和銀行は活路を開いたとも言える。

 同年、さっそく、豊和銀行は経営に苦戦する取引先などにニューマネーを供給する「経営改善応援ファンド」を創設。さらに2年後の16年11月には販路開拓コンサルティング業務「Vサポート」を開始した。販路開拓が進まずに経営に苦労している取引先を売り手として、取引先の中から買い手に抽出した事業者とマッチングさせる仕組みだ。だが、単純なビジネスマッチングではない。

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