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舞台 秀山祭九月大歌舞伎 初代の得意演目「河内山」「俊寛」 当代吉右衛門が芸の真髄を見せる=小玉祥子

『平家女護島』俊寛僧都(右)=中村吉右衛門 松竹提供
『平家女護島』俊寛僧都(右)=中村吉右衛門 松竹提供

明治、大正、昭和の歌舞伎を牽引(けんいん)した名優初代中村吉右衛門を顕彰する「秀山祭(しゅうざんさい)九月大歌舞伎」が、9月26日まで東京・歌舞伎座で催される。初代の芸を受け継ぐ当代吉右衛門が、昼は「河内山」、夜は「俊寛」と初代が得意とした演目を務め、当代の芸の真髄が味わえる公演となった。

「河内山」は河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作「天衣紛(くもにまごう)上野初花(うえののはつはな)」の一段。講談をもとにした世話物で、悪人ながら、才知に優れ、度胸のあるお数寄屋坊主(江戸城で将軍や大名の世話をする僧)の河内山宗俊が主人公。

 質屋の上州屋の娘、浪路は、大名の松江家で腰元奉公をしている。婚約者がいる浪路が、松江侯に言い寄られて困っていると聞いた河内山は、礼金目当てに一肌脱ぐことにする。河内山は松江邸に上野の輪王寺宮の使僧に化けて乗り込む。

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