新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 学者が斬る・視点争点

奨学金の延滞防ぐ仕組みづくり必要=平田英明

延滞に頭を抱える日本学生支援機構
延滞に頭を抱える日本学生支援機構

学業成績との関連を調べて活用を

 10年前に閣議決定された教育振興基本計画では、「資源の乏しい我が国では人材への投資である教育は最優先課題」であり、「発展の礎となる未来への投資であることを踏まえ、欧米主要国を上回る教育の内容の実現」が必要ゆえ、「教育の機会均等の観点から、奨学金事業等を推進」するとしている。

 そして、2016年度時点で、大学生2・6人に1人が、独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の利用者だ。奨学金には、返還が必要な貸与型と、不要な給付型がある。ここでは、機構の利用者を含む私のゼミ生との共同研究をベースに、奨学金の大半を占める貸与型の課題について考えてみたい。

残り2756文字(全文3053文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事