「社会的比較」で省エネ継続=溝渕健一
有料記事
リポートだけで低コスト実現
運動や健康的な食事、禁煙などの行動は、その人の将来の健康状態を良い方向に向けることが期待できる。しかし、将来の健康状態の向上を期待して始めたダイエットなども、それほど長くは続かず、途中でやめてしまう人の方が多いのではないだろうか。人は自分の将来像を思い描くのは得意だが、そこに向けての過程の大変さにはあまり注目しないか、もしくは過小評価する傾向があるためだ。
健康状態は個人の課題であることが多いが、こうした行動の継続性の問題が、国の定めた目標の達成を困難にするケースもある。その一つに省エネルギー行動がある。省エネ行動とは、地球温暖化やエネルギー問題、電力不足問題などに対して、国や地域単位で継続的に取り組んでいく必要がある行動である。
残り2360文字(全文2693文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める