小林よしのりの闘論席 医療現場において男女平等は
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医療現場においては、男女平等は次善の策に過ぎず、優先されるべきは人の命である。海外では女医が多いといっても、エストニアは男性の人口が女性の88%と少ないため、女医が進出するしかなく、女性にも徴兵制がある。欧州では、日本のように自由に診療所や病院を選べるわけではない。参考になるシステムを海外に求めても、日本の医療現場に比べれば、患者からみて得になる国などない。
マスコミが理想論としての男女平等システムを唱えても、医者を信頼する日本人の国民性と経済効率の前に、むなしく敗れるだろう。女性も男性と平等の権利を持つというが、そもそも「right」を「権利」と訳したことが誤解の元で、福沢諭吉は『学問のすゝめ』で「権理」と訳している。
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週刊エコノミスト
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