WASHINGTON D.C. 学校で強まる銃撃対策 「まるで刑務所」の声も=中園明彦
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8月最終週から9月1週目にかけて、米国のほとんどの学校が新学期を迎えた。最近多発している学校における銃乱射事件を受け、各州で安全対策が検討されている。州によっては新たな取り組みが実施された。
その中で目に留まったのがテキサス州だ。同州では、夏休み期間中に165人の学校関係者が研修を受け、学校で銃を携帯する資格を得た。米国は連邦・州政府共に、原則として学校への銃の持ち込みを禁止しているが、州によっては例外を認めている。実際の運用は、郡政府、さらには個別の学校区の教育委員会と学校の判断に委ねられている。
今年2月のフロリダ州の高校で発生した銃乱射事件後、トランプ大統領はホワイトハウスで生徒と犠牲者の家族と面会した。この際、「一番効果的な対策は、教師に銃を持たせることだ」と発言したことで物議を醸した。ただ、この考えは過去に繰り返し議論されており、各州が独自の対応を取っている。テキサス州がこの例外を認めたのは2013年である。テキサス州を含め、既に8州が学校関係者による銃の所持を認めている。銃で武装…
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