チャイナウオッチ 自動車の設備投資規制へ 日系企業から批判の声=真家陽一
有料記事
中国自動車工業協会は9月11日、1~8月期の自動車販売台数が前年同期比3・5%増の約1810万台になったと発表した。情報サービス会社「マークラインズ」の9月5日時点の集約によれば、2位の米国は同期間の販売台数が1・0%増の1146万台にとどまっており、中国の自動車市場が2009年以降、10年連続で世界一となることがほぼ確実な情勢となった。3000万台も視野に入った巨大市場中国での商機を探るべく、日系自動車メーカーは増産投資に動こうとしている。
日産自動車は22年までに、年間販売台数を現在から100万台以上増やす260万台とする新中期計画を発表しており、今後5年間で600億元(約9600億円)を投資する予定だ。また、トヨタ自動車は広州に年間生産量20万台程度の新工場を建設するほか、天津でも増産を計画しており、21年までに中国全体の生産能力を現行比で約35%増の170万台に引き上げる。ホンダも19年前半の稼働開始を目指し、約30億元(約4…
残り1023文字(全文1447文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める