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韓国 3年で40倍の市場に 生鮮品宅配サービス=堀山明子

「夜11時までに注文すれば、朝7時までに届けます」

 こんな宣伝文句で展開する会員制のオンライン生鮮食品店が韓国・ソウルを中心に急速に広がっている。ソウルの首都圏なら深夜のうちに玄関前に置くサービスで、配達完了時に携帯にメッセージが入る。宅配料は約300円(4000円以上の注文時は無料)。

 サービス開始の2015年には10億円程度の市場規模だったが、今年は400億円規模と3年で40倍の急成長。業者も増え、激しい競争を繰り広げている。

 深夜宅配の元祖は、有機農産物や加工品を中心に販売する「マーケット・カーリー」。15年創業以来、毎月1割ずつ会員が増え続け、今年3月の月間売り上げは10億円、会員数は60万人を超えた。深夜宅配の件数は今年5月で、月平均8000件を突破。人気商品は牛乳、卵など生鮮食品に加え、オムレツ、唐揚げなど調理した料理だという。

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