イラン 米制裁で不況の中、割安国内ツアー人気=中村志信
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ティッシュペーパーがスーパーマーケットの売り場から消えた。トイレットペーパーやオムツなども品薄気味だ。
米国は8月7日に一部制裁を再発動した。現地通貨の価値は昨年同期比(市場レート)で約3分の1に下落。イラン政府が外貨流出を防ぐため、1339品目の輸入を禁止したことも国内経済の混乱に拍車をかけている。小売店では輸入品のみならず、ティッシュなど国産品も品薄で、消費者の買いだめ、そして一部小売店では売り惜しみも出始めているという。
物価も上昇している。統計センターによると、バナナ、リンゴ、オレンジ、キュウリなどの8月の物価上昇率は前年比80%を超えた。逆に、輸出品であったペルシャ絨毯(じゅうたん)の価格は下落。先日開催された展示会では、バナナならぬペルシャ絨毯がたたき売りされていた。それにもかかわらず、昨年に比べて来場者は激減したもようだ。
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週刊エコノミスト
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