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経済・企業 特集

私はこう見る サウジアラムコIPO断念 サウジはサウド王家の「家」=福富満久

 サウジアラムコの新規株式公開(IPO)取りやめは、サウジアラビア王家のプライドであり、米国を中心とする国際金融市場への反発と見る。その意味では断念したのではない──。筆者のこうした見方に違和感を持つ読者がいるかもしれないが、それはサウジに対する根本的な誤解が影響している。

 すなわち、サウジは日本のような民主国家と理解してはいけない。国王家であるサウド家の「家」であり、アラムコは同家の重要な財産という理解が必要だ。今回の決断は、サウド王家の国際金融秩序、ひいては米主導の国際秩序に対する反旗ののろしとなるかもしれない。

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