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N.Y. トランプ氏と国連総会 厳重警備で市民は大迷惑=冷泉彰彦

 ニューヨーク市警(NYPD)にとって毎年9月は大変な繁忙期だ。11日にはマンハッタン島南部で米同時多発テロの慰霊式典が開かれる。さらに第3週から第4週には同島東部の国連本部で、各国首脳が集結する国連総会が開かれ、警備体制が強化されるためだ。

 今年は国連総会の警備体制が厳重を極めた。トランプ大統領が4日間島内に滞在し、各国首脳との会談を予定していたからだ。移民政策などで国内に多くの反対派を抱える大統領が、デモ隊に取り囲まれる事態は避けねばならない。

 そこでNYPDは、国連本部のあるミッドタウン地区で、南北に走る1番街と2番街を通行止めにするなど、徹底した交通規制を敷いた。経済活動を止めるわけにはいかない。そこで目を付けたのが自転車のシェアリングサービス「シティーバイク」。期間中は3日間有効の50%割引パスを販売し、代替交通手段を狙った。

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