シアーズは日本小売業界の憧れだった
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シアーズは日本の小売業にとって、同業を産業化した巨大企業として憧れであり、目標だった。そのノウハウに強い関心を持った。
そこで、日本の小売り・流通・消費財メーカーの「シアーズ詣で」が始まる。定期的に社員研修の形でシアーズ店舗の視察が行われた。インテリア小売りのニトリはシアーズの家具売り場のプレゼンテーションから多くを学んだ。オートセンターのオートバックスもシアーズのオートセンターを研究したという。イオンは、日本のショッピングセンター時代の到来を予感しただろう。
シアーズのノウハウに最も興味を持ち、行動を起こしたのが当時のセゾングループ(西武百貨店、西友、クレディセゾン)だ。セゾングループは1980年、シアーズと技術移植契約を結び、研修生をシアーズに派遣して、多様なテーマについて学習した。
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週刊エコノミスト
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