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サウジ人記者殺害事件 露呈した「人権侵害」の旧弊 揺らぐムハンマド皇太子の信頼=畑中美樹
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サウジ人記者ジャマル・カショギ氏が10月2日、結婚の証明に必要な書類を取りに入ったトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内において殺害された。この事件は人権や言論・報道の自由といったサウジにおける旧来の課題を改めて浮かび上がらせる結果となった。サウジのムハンマド皇太子が国内外にアピールしてきた改革路線への信頼も揺らいでいる。
サウジの「人権状況」については、国連特別報告者のベン・エマーソン勅撰(ちょくせん)弁護士が今年6月、報告書を作成。表現の自由を平和的に行使した人々が受けた体系的な迫害や司法の見え透いた誤りによる処刑など、衝撃的な内容が盛り込まれている。
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週刊エコノミスト
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