週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

「鉄道はロマン。地域活性化の使命はまだある」 竹本勝紀・銚子電鉄社長 問答有用/721

     いくたびか経営に赤信号がともりながら、乗り越えてきた千葉県銚子市の地方私鉄、銚子電気鉄道。顧問税理士から社長に就任した竹本勝紀さんは、「まずい」経営に引っ掛けてスナック菓子「まずい棒」を売り出すほか、自ら免許も取得して車両を運転する。その情熱の源とは──。

    (聞き手=竹縄昌・ノンフィクションライター)

     東京から特急しおさいで2時間足らず。銚子電鉄は房総半島・銚子駅(千葉県銚子市)を起点に、関東最東端の犬吠埼近くを通って、外川漁港のある外川駅までを結ぶ6・4キロの短いローカル鉄道だ。銚子電鉄は1923年に開業。早くも25年には電化した。戦後は通勤・通学や観光の足として、また地場特産のしょうゆを輸送する貨物路線としても利用されてきたが、過疎化やモータリゼーションの波に押される。年間の乗客数は70年代には年間150万人を数えたが、2016年度は38万人台にまで減少した。

    ── 今年8月に駄菓子の「まずい棒」(15本入り600円)を発売しました。経営が「まずい」ことに引っ掛けた大胆なネーミングで話題を振りまいていますね。

    竹本 そうですね。(青汁商品のテレビCMの)「まずーい、もう一杯」のパクリです(笑)。「離婚式」などのユニークな企画のプロデューサーとして知られる寺井広樹さんとの出会いで生まれました。寺井さんとは16年に知り合い、2年前から構想があったのですが、今年「すぐにやろう」と決めました。これまで約50万本販売し、来年からは卸売りも検討中です。

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