週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

「身近な食材でも、創意工夫でおいしくなる」 笠原将弘=日本料理「賛否両論」店主 問答有用/722 

「2020年の東京五輪で、世界中から来る観光客に「『賛否両論』の料理を食べたい」と思われるような店になりたいですね」
「2020年の東京五輪で、世界中から来る観光客に「『賛否両論』の料理を食べたい」と思われるような店になりたいですね」

「予約の取れない店」と言われる東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」で包丁を振るってきた笠原将弘さん。本格的な和食を手ごろな値段で楽しめるよう工夫を重ねてきた。

(聞き手=岡田英・編集部)

「身近な食材でも、創意工夫でおいしくなる」

「和食で四季を感じられる。給食でもっと広めたいと、全国の学校を回っています」

── 東京・恵比寿に開いた日本料理店「賛否両論」が人気ですね。要因は何だと思いますか。

笠原 一つは値段が、東京の和食屋さんでは安い方だと思っています。食事だけで1人1万円、2万円が当たり前の日本料理の世界で、うちの主力は6800円のおまかせコース。20代のころ、和食を食べに行こうと思ったら高級割烹(かっぽう)か居酒屋の極端な二択しかなく、お酒を飲んでも1万円でおつりが来るような「ちょうどいい店」があったらいいなあと思っていました。若い人が記念日に使えて、かつ手ごろな店はフレンチやイ…

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