躍進する調剤併設ドラッグ 高齢化と低価格で強み=鈴木孝之
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小売業で最大の注目業態は調剤薬局を併設したドラッグストアだ。超高齢化社会の到来で、老人ホームや患者の自宅に出向く「在宅調剤」のニーズが増えることが確実で、薬のほかに日用品や食品も届ける新たな商売の流れをつかむことができる。コンビニに比べ商品の価格が安い点も強みだ。ラストワンマイルの商圏に強みを持つコンビニは今後、守勢に回ることになるだろう。
全国の調剤薬局約5万9000店のうち、上場するドラッグストアチェーンの併設薬局と調剤薬局専業を合わせた店舗数のシェアは13%程度だ。家族経営の零細な調剤店が多く残っているが、今後は家業的な調剤薬局の経営は成り立ちにくくなるだろう。
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週刊エコノミスト
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