公共投資は予算額より効果が小さい=星野卓也
マイナス成長となった日本の2018年7~9月期GDP(国内総生産)。個人消費や輸出、設備投資と主要項目が自然災害の影響等で軒並みマイナスとなった。主要項目の陰に隠れているが、意外にも大きめのマイナスとなったのが公共投資である。
1四半期前の経済予測では多くのエコノミストが昨年度編成された補正予算の効果が表れることで増加すると見込んでいたが、前期比1・9%減と比較的大きな幅のマイナスになった(図1)。公共投資はこれで5四半期連続の前期比減となる。
なぜ、補正予算を組んだにもかかわらず、その効果が見えてこないのか。筆者の考える理由は二つある。
残り776文字(全文1049文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める