新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 論壇・論調

米ファイザー薬価引き上げへ 「欧州並みに下げるべき」とトランプ大統領=岩田太郎

 薬価高騰が問題化する米国で、価格決定の仕組みの問題点や、規制導入のあり方が広く議論されている。

 トランプ米大統領は7月、「製薬会社は正当な理由もなく薬価を引き上げることで、貧しい人から搾取している」とツイートし、薬価引き下げを公約の一つに掲げている。

 米ニュースサイト「アクシオス」は11月17日付の特集記事で、「米国の薬価設定は不透明で複雑な迷路であり、それが製薬会社、薬局、医師、病院、中間業者には極めて有利に、患者には不利に働く。製薬会社はまず高い言い値をつけ、それを中間業者や医療保険会社が値切る構図だが、交渉内容は秘密にされる」と薬価を決める仕組みの透明性の欠如を指摘した。

 特集はさらに、「トランプ大統領は解決策として、政府による薬価の強制的な統制ではなく、中間業者同士の競争で価格引き下げを狙う提言を10月に行った。一方で、高齢者や障害者向け公的医療保険制度メディケアで使用される一部の薬に関して、『欧州で薬を安く売るために、米国の患者がより高い価格で同じ薬を買わされている。薬価を欧州並みに下げるべきだ』と提案した」と解説した。

残り963文字(全文1436文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事