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米ファイザー薬価引き上げへ 「欧州並みに下げるべき」とトランプ大統領=岩田太郎

     薬価高騰が問題化する米国で、価格決定の仕組みの問題点や、規制導入のあり方が広く議論されている。

     トランプ米大統領は7月、「製薬会社は正当な理由もなく薬価を引き上げることで、貧しい人から搾取している」とツイートし、薬価引き下げを公約の一つに掲げている。

     米ニュースサイト「アクシオス」は11月17日付の特集記事で、「米国の薬価設定は不透明で複雑な迷路であり、それが製薬会社、薬局、医師、病院、中間業者には極めて有利に、患者には不利に働く。製薬会社はまず高い言い値をつけ、それを中間業者や医療保険会社が値切る構図だが、交渉内容は秘密にされる」と薬価を決める仕組みの透明性の欠如を指摘した。

     特集はさらに、「トランプ大統領は解決策として、政府による薬価の強制的な統制ではなく、中間業者同士の競争で価格引き下げを狙う提言を10月に行った。一方で、高齢者や障害者向け公的医療保険制度メディケアで使用される一部の薬に関して、『欧州で薬を安く売るために、米国の患者がより高い価格で同じ薬を買わされている。薬価を欧州並みに下げるべきだ』と提案した」と解説した。

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