週刊エコノミスト OnlineBook Review

『地域通貨によるコミュニティ・ドック』 評者・服部茂幸

    編著者 西部忠(専修大学教授) 専修大学出版局 2800円

    各地で実験と分析 地域通貨の可能性問う

     金融グローバル資本主義の拡大とともに、投資資本主義が広がっている。けれども、それだからこそコミュニティーや「絆」意識に魅力を抱くのが人間というものだろう。その復活のための一つの手段と期待されているのが、地域通貨である。

     本書はこの地域通貨をコミュニティ・ドック(ある種の地域変革プログラム)と結びつける。アンケート調査や地域通貨の活動を通じて得た情報などは、地域の現状を知るための手段として活用できる。地域の人々が研究者と協力して、こうした情報を分析し、改善することにより、下からコミュニティーの再生を図るのである。こうした手法は、外部の制度と心の中にある従来の態度を同時に作り替えるという進化主義的制度設計だと本書は…

    残り795文字(全文1153文字)

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